卒業生の声03
船越 春花
2018年卒
RMK 大丸京都店
1997年にデビューした日本発メイクアップアーティストブランド、RMK。固定観念にとらわれない斬新さや先進性を取り入れ、それぞれの固有美を活かすメイクアップを提案している。船越は京美卒業の2018年に入社後、サブチーフに昇格。現在は大丸京都店にて、美容部員としてはもちろん、店の責任者として部下の指導にあたっている。
ぴたりとはまる美を、
一人ひとりへ
お客様にメイクをして、ほんとうにその方に合う化粧品を提案すること。これが、私たち美容部員のお仕事です。百貨店にはたくさんの方々が来られますから、一人ひとりのご要望に耳を傾け、真摯に向き合ってます。
とくに、最初のお声がけはすごく配慮してます。よくある声かけになったら、それだけでお客様との心が遠くなってしまう気がするんです。「なにかお出ししましょうか?」では、あまり考えられていない。しっかりと観察することが大事です。
例えば、お顔の特徴的なパーツを見つけて「この方は、こういう雰囲気が似合いそう!」って考える。すると、お客様も心を開いて、楽しいコミュニケーションが自然と生まれるんです。メイクは、人の数だけ理想があります。あまり固定観念にとらわれず、それぞれに合ったメイクを楽しんでいただきたいと思ってます。
そういう柔軟なマインドは、京美で学んだように思います。年に一度の京美祭は、ほんとにお祭りって感じで。ヘアメイク、衣装、ウォーキングの仕方、楽曲とか全部自由に自分達で決めて一つのステージを作り上げていくんです。それぞれに仕事が割り振られて、個性を生かして作るので、その前の準備期間も毎日楽しい。金賞とか銀賞とかもあるけど、そんなことは気にせずみんなで応援して、みんなで笑う。そういった個性を尊重した環境によって、知らず知らずのうちに自由さが育まれ、今の自分のベースになっています。
一社会人になっても、当時のワクワクな感覚を忘れず、お客様に伝えていきたいです。「メイクって、もっと自分らしく、自由でいいんです」って。